有料ウェブマガジン「cakes」に掲載されたコラムや記事の内容が相次いで問題視され、編集長が交代する事態になった。自由に書いた内容を軽やかに配信できるという魅力で急成長したネットメディア。その編集やコンテンツへの責任をどう考えればよいか。(杉浦幹治、池上桃子、赤田康和)
cakesは、元ダイヤモンド社編集者の加藤貞顕氏が創業したnote社(旧ピースオブケイク社)が運営。読者とクリエーターをより身近に結びつけるのが狙いといい、コラムや小説、漫画、写真など約3万のコンテンツが週150円で読み放題となっている。2012年に創刊し、15年には月間ユーザー数が100万人を突破したという。
姉妹サービスとして14年に始まった「note」もあり、こちらは誰でもブログのように自由に投稿できる。今年5月には会員が260万人を超えるなど急成長している。note社は18年には日本経済新聞と資本提携した。
cakes編集部は、cakesの執筆陣に加わるクリエーターの発掘の場としてnoteを活用。noteの投稿を対象とするコンテストを実施している。
3回目の今年、優秀賞の一つに選ばれたのが「河川敷グルメガイド2020」と題し、ホームレスの支援をしているというライター夫妻がホームレスの生活を描写したルポだった。
プラットフォームとメディアの境界、そして編集者の役割は? 記事後半で論じます。
問題視されたのは、記事中の表…
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朝日新聞社会部