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 中止になった神戸ルミナリエの代替事業のために、イタリア人照明デザイナーらから寄贈された作品が4日、神戸・東遊園地で点灯された。「希望のアーチ」と名付けられた光の芸術は、阪神・淡路大震災の犠牲者を悼むガス灯「1・17希望の灯(あか)り」を優しく包み込むように彩っている。

 寄贈したのは東京在住の照明デザイナー、ダニエル・モンテベルデさん(69)と、イタリアのルミナリエ工房「デ・カーニャ」社。モンテベルデさんは1998年からルミナリエに関わり、2011年と15~19年にはディレクター兼プロデューサーもつとめた。

 今年7月、ルミナリエ中止の連絡を受け「止まらない心の寂しさを感じた」という。「光を絶やしてはいけない」。デ・カーニャ社に電話し、日本へ飛行機で届けられる小さな作品を作ろうと動き始めた。

 作品は高さ約4・7メートル、幅約2・8メートル。約6800個のLED電球を使用し、ハート形と神戸市の市章が施されたデザインだ。

 モンテベルデさんは「ルミナリエが中止になっても、希望の灯りには震災で亡くなった人のために祈りに来る人たちがいる。その希望の灯りの周りで輝く作品を作ることができてうれしい」と話した。(遠藤美波)