拝殿で上棟祭 熊本地震で被災の阿蘇神社

後藤たづ子
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 熊本地震からの復旧が進められている阿蘇神社熊本県阿蘇市)の拝殿で3日、上棟祭があった。再建工事は計画通りに進んでおり、柱が建てられ屋根がついた姿になった。来年6月に完成する予定。

 1948年建築の元の拝殿は、国重要文化財の楼門とともに崩壊。文化財未指定だったため復旧に国などの補助が受けられず、翼廊を含めた7億円余りの事業費には寄付金と神社の自己負担金を充てる。昨年9月に着工した。

 再建に使用する木材のうち、阿蘇中央高校の演習林から寄贈されたヒノキを含む県産材が8割を占める。柱の根元には地中梁(ばり)や鋼管を埋め、耐震強度も持たせた。

 上棟祭の神事は拝殿の建物内で執り行われた。阿蘇惟邑(これくに)宮司は「本日を迎えることができたのは工事関係者、氏子の皆様、全国各地の皆様の心遣いがあってこそ。気持ちにお返しができるよう、復興に邁進(まいしん)します」と話した。今後は屋根の銅板ぶき、建物内部の天井張りや長押(なげし)、壁板の設置などの工事を進める。

 一方、国などの補助を受け、元の部材を修復して建て直す楼門は、来年2月ごろからの組み立て開始を予定している。それに向けて夏からは現地で大型部材の修復も始まり、最新の工法で元の柱に補修材を接ぎ木する作業や、屋根と屋根が交わる部分に使われる隅木の修復も進んでいる。楼門は3年後の完成を予定している。(後藤たづ子)

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