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 雇われて働く人が対象の国の労災保険に、事故などに遭う可能性がある個人事業主が特別加入できる制度について、厚生労働省は、俳優などの芸能関係業・アニメーター・柔道整復師の3業種を追加する方針を固めた。8日の労働政策審議会に示し、了承されれば来年度から実施する見通し。

 厚労省は、組織に雇われずに働く人のセーフティーネットを広げるため、特別加入の対象拡大を検討してきた。意見募集では、俳優などの芸能関係者から「舞台から落下してのけが」「舞台セットの落下による下敷き事故」など55件、アニメーターから「過労による腱鞘(けんしょう)炎」「長時間労働による精神疾患」など15件の傷病の具体例が寄せられた。ヒアリングで当事者団体は、これらの働き手は休業補償などもなく自費で治療費を払っているとして、加入を求めていた。

 特別加入は任意で、業種ごとに作られる特別加入団体に申し込んで保険料を払えば、労災時に保険給付を受けられるようになる。特別加入は現在、個人タクシーの運転手や土木作業員、漁師などが対象で、2017年度末時点で187万人が加入している。(吉田貴司)