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経済インサイド

 かつて地方銀行のお目付け役だった元金融庁幹部が、業績悪化に苦しむ南都銀行(奈良県)の副頭取に就き、改革のブレーンとして動いている。逆の立場でどんな手腕が発揮できるのか。まずは「お手並み拝見」と業界関係者の視線も集めている。

拡大する写真・図版元金融庁幹部で南都銀行副頭取の石田諭氏=奈良市

低迷する「敵なしの王様」

 南都銀は奈良県内で預金、貸出金ともに5割のシェアを誇り、「奈良では敵なしの王様だ」(地銀関係者)と言われるほど。だがほかの多くの地銀と同じように低金利や人口減の影響で業績は低迷。本業である貸し出しや商品販売手数料などによる顧客向け事業の損益は2009年3月期から赤字続きだ。それを有価証券の運用益などで補う状況となっている。

 金融庁の有識者会議が18年に示した報告書によると、全国の23県は1行単独(シェア100%)であっても本業が不採算になるという。奈良もそこに含まれる。

 「10年後、南都銀行は残っているのだろうか」。橋本隆史頭取(66)は以前から強い危機感を抱いていた。稼げる銀行であるために改革しようにも、行内には前例踏襲の考えがはびこり、なかなか動かせそうにない。「内部人材だけでできるのか」という懸念もあった。

 そうして悩んでいた橋本頭取の前に現れたのが、地銀を監督する金融庁地域金融企画室長の石田諭氏(46)だった。

記事後半では、南都銀行のブレーンとして動く石田諭副頭取へのロングインタビューも掲載しています。 当時の森信親・金融庁長官との関係や、南都銀に移った経緯などを聞きました。

 石田氏は17年、地銀の経営状…

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