[PR]

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、小惑星探査機「はやぶさ2」が午後2時半ごろにカプセルの分離に成功したと発表した。カプセルは日本時間6日午前2時半ごろに豪州上空で大気圏に突入し、パラシュートを開いてゆっくりと着地する。落下地点が確認できれば、6日昼にも回収できる見通しだ。一方、はやぶさ2は午後4時半ごろ、地球にぶつかる軌道から離脱した。別の小惑星へ追加探査の旅へ向かう。

 JAXA宇宙科学研究所によると、分離時、はやぶさ2がカプセルをゆっくりと前方に押し出したことで、はやぶさ2の速度がわずかに遅くなり、姿勢も変化したのを管制室で確認した。津田雄一プロジェクトマネージャが分離成功を宣言し、管制室では拍手が起こった。地球までの距離は、月の軌道の6割ほどにあたる約22万キロ。カプセルはこれから半日かけて地球に近づく。久保田孝教授は「今まで一つ一つ積み重ねた集大成。完璧なミッションでホッとした」と話した。

 はやぶさ2の総事業費は289億円。10年前に、小惑星「イトカワ」の砂を持ち帰った初代はやぶさの後継機として、2014年に打ち上げられた。炭素など有機物が豊富とされる小惑星「リュウグウ」の砂を持ち帰り、地球の有機物と比べることで、生命の材料が宇宙から来たのではないかという説を確かめる。(小川詩織)