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 全国学校給食甲子園で、ベスト12に選ばれた青森県の外ケ浜町給食センターが5日、頂点に立った。県勢の優勝は初。メニューを考案したセンターの栄養教諭、長沼裕美子さん(56)は「優勝できたのは、外ケ浜町の子どもたちと食材のおかげ」と喜んだ。

 大会は食育への理解を深め、食材の地産地消を促そうと、認定NPO法人21世紀構想研究会(東京)が2006年から毎年開催している。今回で15回目。実際に学校で提供した献立という条件で全国の学校や給食施設から献立を募り、今年は1412点の応募があった。例年は決勝大会に残ったベスト12の学校や施設が調理して優勝を争うが、今年は新型コロナウイルスの影響で、書類審査のみで全国一を決めた。

 審査の結果は5日、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」で発表され、長沼さんと調理員の佐々木弘美さん(34)は外ケ浜町役場でモニターを見つめた。センターは町内の小中学校2校に給食を提供しており、長沼さんは「栄養バランスが整っているのはもちろん、子どもたちが学校に来るのが楽しみになるような給食を作っていきたい」と顔をほころばせた。

 センターが応募したメニューは、地元の中学生たちが和太鼓で取り組む「風太鼓」にちなみ、太鼓に見立てた陸奥湾産のホタテを使ったおすまし「風太鼓汁」のほか、「黒舞茸(まいたけ)ごはん」「青森シャモロックみそバターソテー」「みちのく山菜のごまあえ」「皮付きりんご」「牛乳」の計6品。21世紀構想研究会の長谷川芳樹理事は「食育と地産地消いずれの分野においても評価が高く、満場一致で優勝が決まった。学校給食の現場を超えて、青森の食文化を県内外にひろめてほしい」とたたえた。(仲川明里)