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 探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」から持ち帰った石や砂が入ったカプセルを地球に投下した5日、長野県佐久市の市子ども未来館で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が配信するライブ映像のパブリックビューイングがあった。

 はやぶさ2は2014年に打ち上げられ、リュウグウに2度の着陸を果たし、人工クレーターの作成など七つの「世界初」を成し遂げた。同市には国内最大で直径64メートルのパラボラアンテナを運用するJAXAの臼田宇宙空間観測所があり、超遠距離のはやぶさ2への指令や観測データの受信をしている。

 約70人がプラネタリウムのドームに投影したJAXA相模原キャンパス(神奈川県相模原市)の管制室から配信されたライブ映像を見守り、臼田観測所の村田泰宏所長が解説した。午後2時半、地球から約22万キロの距離でカプセルを分離。6分後に分離成功が確認されると、管制室から拍手がわき、技術者らがガッツポーズをして喜ぶ姿が見てとれた。

 カプセルは6日午前3時ごろ、豪州の砂漠地帯に着陸する計画だ。はやぶさ2は新たな小惑星へ向かうため、軌道を変えて地球を離れた。今後も臼田観測所が指令やデータの受信などを担う。

 村田所長は「初代のはやぶさに比べて終始安定した運用だったので、今回も成功して良かった。カプセルを無事回収して、科学的な成果が出ることを期待したい」と話した。

 長野市から家族と駆け付けた小学4年の武島嘉政さんは「宇宙が大好きで、今日を楽しみにしていた。成功の瞬間に立ち会えてうれしい。将来は宇宙飛行士になって、だれも見つけたことのない星を発見したい」と目を輝かせた。(滝沢隆史)

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