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 JR西日本が同社のICカード「ICOCA(イコカ)」の定期券利用者に、ラッシュ時間帯を避けて乗車すれば、運賃や買い物に使えるポイントを還元する検討をしていることが分かった。コロナ禍を受け、通勤通学客の分散を促すねらい。早ければ来春にも試行を始める。

 長谷川一明社長が朝日新聞のインタビューで検討を明かした。朝の混雑が激しい京阪神地区などを想定し、まず期間を限定した実験を始める。定期券でないICOCAでは、日中の時間帯に一定区間を乗車すれば、月4回目以降にポイントを還元する制度がすでにあり、この仕組みを活用するという。ポイントは、駅の自動券売機で手続きをすれば、ICOCAと同じように運賃や商業施設での買い物として使える。

 乗客の分散ができれば、ラッシュ時に数を増やしている車両や駅員を減らせる。長谷川社長は「コロナ対策、乗客の快適さだけでなく、コスト削減にもつながる」と語った。時間帯別で運賃に差をつける制度の将来的な導入も視野に入れているという。

 JRでは、東日本も来春から「Suica(スイカ)」を使った同様のポイント還元を始める予定。大阪メトロの河井英明社長も今月、「御堂筋線などの混雑緩和をしたい」として、時間帯に応じたポイント還元の検討を始めたことを公表している。(神山純一)