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 第74回福岡国際マラソンは6日、福岡・平和台陸上競技場発着であり、一般参加の吉田祐也(GMO)が2回目のマラソンで初優勝を果たした。2時間7分5秒は日本歴代9位タイ。この大会の日本選手では、2000年の藤田敦史の2時間6分51秒に次ぐタイムだった。

 レースはペースメーカーがついた30キロまで先頭が1キロあたり約2分59秒のペースで進んだ。中間点で7人いた先頭集団は30キロで吉田、藤本拓(トヨタ自動車)、サイラス・キンゴリ(ひらまつ病院)の3人に絞られた。31キロ過ぎに吉田が抜け出し、ゴールまで独走した。

 (スタート時の天気は晴れ、気温13・5度、湿度55%、北西の風0・7メートル。出場86人、完走67人)

 ○…五輪代表・服部勇馬(トヨタ自動車)の突然の欠場で、レースの興味がそがれかかったが、優勝した吉田祐也(GMO)の快走がそんな心配をかき消した。

 5キロ14分50秒前後という2時間5分台が出る速いペース設定にも臆せず挑み、ペースメーカーが去った30キロ以降は駆け引きなど無用とすぐに前に出る。けれん味のない走りは爽快感さえあった。終盤にもう一度5キロ14分台にギアを上げる力がつけば、世界の舞台でも堂々と戦えるだろう。

 東京五輪の補欠になっている大塚祥平(九電工)も終盤の強さを発揮して自己記録を約2分半更新。着実に力をつけている。あとはスピードの切り替えに鋭さを加えたい。

 高速ペースには、さほど実績のない一般参加選手も多く食らいついた。高速への不安、心理的な壁が日本選手の間で取り払われたようにも映るレースだった。

               ◇

2位の大塚、流血も「逆にリラックスできた」

 序盤に転倒した大塚祥平(九電工)が落ち着いた走りでジリジリ順位を上げ、2位に食い込んだ。転倒したのは集団の中で走っていた7・5キロ付近。左ひざからは血が流れ出た。しかし、本人は「血が出ているのは気づかなかった。痛みもなかった」と平然としたもの。「こけて集団の後ろについて、逆にリラックスできた」

 目標にしていた2時間7分台を達成するために「3分ペースでいいかな」と先頭集団につかず、第2集団でレースを進めた。終盤に持ち前のスタミナで前の選手を次々に抜き去り、40キロ以降の2・195キロは出場選手最速の6分41秒でカバーした。優勝を争うにはまだ力の差があることを認めつつ、「吉田くんのような選手に勝てるようになりたい」と静かに闘志を燃やしていた。(酒瀬川亮介)

3位寺田「3位は予想していなかった」

 終盤に追い込んだ寺田夏生(J…

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