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 政府は、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替を、同システムを転用した自衛艦「イージス・システム搭載艦」とする方針を固めた。月内に閣議決定する見通し。コスト面などで見通せない要素が多いため、艦の具体像はまだ絞らず、年明け以降に検討を続ける。

 複数の関係者によると、3日の国家安全保障会議(NSC)でこうした方針が確認された。政府が代替検討の過程で例示した護衛艦、民間船、オイルリグ型(油井を掘るやぐら)の3案のうち、民間船とリグ型は選択肢から外れる。

 ただ、現状ではどんな艦にするか絞り込むには材料が乏しいため、護衛艦だけでなく広い意味で「艦船」とすることにとどめる。2021年度当初予算案には、艦の具体的な形や将来コストなどを検討するための調査研究費が計上される。6月にイージス・アショアの導入断念が決まった後、政府は代替について「今年末までにあるべき方策を示す」としたが、決着は来年に持ちこされる。新たなミサイル防衛の柱のあり方は、なお宙に浮いた状態が続く。

膨らむ将来コストへの懸念

 イージス・アショア導入は安倍政権が17年末に閣議決定し、18年には配備候補地に秋田、山口両県の陸上自衛隊演習場が選ばれた。だが、ずさんな調査や誤った説明などで地元の不信を招き、迎撃ミサイル発射の際に切り離された推進装置「ブースター」が住民に被害を及ぼさないようにする対策に追加費用2千億円がかかることも判明。今年6月、突然導入断念が公表された。

 核弾頭も搭載可能とされる北朝…

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