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 来年1月の知事選で、自民党県連会長の野田聖子衆院議員は6日、党岐阜1区支部の選挙対策会議を開き、5選を目指す古田肇知事(73)を推薦することを正式に決めた。55年ぶりの保守分裂になることについて、野田氏は会議の冒頭で「このような事態になり、県連会長としておわびしたい」と陳謝した。

 自民党県議らが元内閣府大臣官房審議官の江崎禎英氏(56)を擁立することについて、野田氏は「一部の人たちの『古田知事の態度が悪い』というところから始まった」と改めて批判。古田知事の新型コロナウイルスや豚熱(CSF、豚コレラ)への対応を評価した上で、「今後も知事の下で取り組んでいかないといけない」と呼びかけた。野田氏は会議後に報道陣の取材に応じ、自身の後援会に「野田(本人)の選挙という意気込みでやってほしい」と伝えたことも明かした。

 知事選を巡っては、江崎氏を支持する県連会長代行の猫田孝県議(80)が1日、「退路を断つ」として今期限りで引退する意向を表明している。野田氏は6日、猫田氏の発言については「議員にはいつか終わりが来る。大変お世話になったし、悲喜こもごもの思い出がある大先輩」と述べるにとどめた。

 一方、江崎氏を支持する若手県議と市議、町議ら計約50人は5日、岐阜市内で選対会議を開き、大野泰正参院議員(岐阜選挙区)も出席した。大野氏は会議後、江崎氏を支持する理由について「県政を一番近いところで見てきた県議の皆さんが江崎さんを選んでいる」と説明した。古田知事を支持する国会議員らが、江崎氏を擁立した県議らを「長老支配政治」などと批判したことについて、「選挙でやってはいけないこと。相手がどう言おうと、政策論争をできる土俵をつくっていきたい」と話した。

 知事選には、ほかに新日本婦人の会県本部会長の稲垣豊子氏(69)が共産党の推薦を受けて無所属で立候補を予定しているほか、元県職員の薬剤師新田雄司氏(36)も無所属で立候補を表明している。(松沢拓樹、藤田大道)