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 新型コロナウイルスの感染者が急増している北海道旭川市は、7日午前に対策本部会議を開き、道を通じて自衛隊に災害派遣を要請することを正式決定した。看護師ら医療スタッフ20人規模の派遣を求める方向だ。大阪府からも派遣を要請されており、加藤勝信官房長官は同日午前の記者会見で「政府としては要請があり次第、速やかに派遣を行うべく準備をしている」と述べ、自治体の要請に速やかに対応する方針を示した。

 旭川市では基幹病院を含む二つの病院など八つのクラスター(感染者集団)が発生し、医療スタッフ不足が深刻化している。

 関係者によると、5日の市と厚生労働省のDMAT(災害派遣医療チーム)や日本医師会のJMAT(災害医療チーム)などとの会議で、現場では看護師などが不足しており、新たに24人の補充が必要だとの指摘があったという。

 これを受けて市は6日、道に24人の看護師派遣を求めたが、道内他地域の医療体制も厳しく困難とされた。さらに同日中に鈴木直道知事と西川将人市長が電話で会談。自衛隊に災害派遣を要請する方向となった。今後、派遣してもらうスタッフの人数について最終調整し、西川市長が鈴木知事を通じて自衛隊に正式要請する。

 旭川市では11月以降、クラスターが続発して感染者が急増。旭川厚生病院では計224人(病院発表)が感染し、国内の医療機関での新型コロナのクラスターでは過去最大規模となった。吉田病院でも計184人(市発表)が感染。市の新型コロナによる死者計40人はいずれもこの2病院の入院患者となっている。