白塗りせずマスク姿 京都の花街総見、コロナで様変わり

佐藤秀男
[PR]

 京都の五花街の芸舞妓(げいまいこ)が、芸事の勉強を兼ねて年末恒例の歌舞伎「吉例顔見世(かおみせ)興行」をそろって観劇する「花街総見」が7日、京都市東山区の南座で始まった。新型コロナウイルス対策で、芸舞妓らは白塗りの化粧はせずマスクを着用。席の間隔にも気を配り、いつもと違う光景となった。

 この日訪れたのは祇園甲部の芸舞妓たち。桟敷席に陣取ると場内は華やいだ。8日に先斗町、9日上七軒、10日祇園東、14日宮川町と続く。劇場には出演者の名前を書いた「まねき」看板も掲げられ、京都の街を盛り上げている。

 季節の花で月ごとに違う、舞妓たちの花かんざし。12月は餅花や小さな「まねき」だ。幕間(まくあい)に舞妓たちがひいきの役者の楽屋を訪ね、まねきに名前を入れてもらうのが習わしになっている。立役(たちやく)(男役)の役者は黒、女形は朱色でしたためるという。

 だが今年はコロナ対策のため楽屋への出入りは控え、かんざしを役者のもとにまとめて届け、書き入れたものを後で戻してもらうことにした。

 今年の顔見世興行は5日に始まり、19日に千秋楽を迎える。(京都花街マガジン(佐藤秀男)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]