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 食パン「超熟」など、「Pasco」(パスコ)のブランド名で知られる敷島製パン(名古屋市)が今年、創業100年を迎えた。超熟は、商品のライフサイクルが短いパン業界では異例のロングセラー。盛田淳夫社長(66)にヒットの要因を聞いた。近年、国産小麦の利用拡大に力を入れている理由も尋ねた。

「パンを米の代用に」

 ――創業100年を迎えました。

 「創業者の盛田善平は私の曽祖父にあたります。造り酒屋の家に生まれ、明治に入ってビールづくりや製粉工場を始めました。創業当時は新型ウイルスによるスペイン風邪が日本でも流行し、富山県では米騒動が起きて、社会不安が高まっていました。そんな折、第1次世界大戦で捕虜となり名古屋で収容されていたドイツ人が、製粉工場の機械修理のため連れてこられました。善平は、彼らがおいしいパンを焼くという話を聞きました。米価が高騰して庶民が生活に苦しむなか、『パンを米の代用食にできないか』と考え、パンづくりを始めたのです」

 「私は社長就任以来、経営の軸足をどこに置くべきか考えましたが、結局たどりついたのは創業の理念、『事業は社会に貢献するところがあればこそ発展する』ということでした。今年は新型コロナウイルスが大流行し、創業時と同じような社会環境で100周年を迎えました。創業者の思いを肌感覚で理解するとともに、新時代にどう立ち向かうか考えています」

専門家の助言でブランド化

 ――看板商品の「超熟」はなぜヒットしたのでしょうか。

 「1998年10月に発売しま…

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