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 人が動物をのぞく時、動物もまたこちらをのぞいている――、わけではないらしい。人間界の喧噪(けんそう)などどこ吹く風、超然とかなたを見据える「ANIMALS(アニマルズ)」。彫刻家・三沢厚彦(1961年京都府生まれ)の大規模個展が、大阪・阿倍野のあべのハルカス美術館で開かれている。

 入り口から続く短いアプローチでは、後ろ脚で直立する熊や、四肢としっぽをピンと張った犬猫たちが出迎える。可愛い、と青や金の瞳をのぞきこんでも、不思議と目は合わない。こちらとなれ合うことも脅かすこともなく、ただ異質な他者として隣にいる、三沢のアニマルズはそういう存在だ。

 「春の祭典」と題された大きな絵画のある展示室では、ゾウやライオン、リスやコウモリたちが、絵から飛び出して広い空間の思い思いの場所に居場所を見つけている。巨大なヤギの仲間から壁に張り付く小さなヤモリまで、皆ほぼ等身大にクスノキから彫り出され、緻密(ちみつ)な彩色が施されている。

 交錯する彼らの視線に導かれて…

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