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 国内外の高校生や留学生が国際平和について議論する「ひろしまジュニア国際フォーラム」が、11月29日からオンラインで開かれている。三重県内からは、セントヨゼフ女子学園高校・中学校(津市)の中嶋未来(みく)さん(高校2年)が参加している。

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 プログラム2日目となった今月6日、グループごとに分かれた高校生らが「復興・平和構築」のテーマで語り合った。平和なコミュニティーづくりのため、「解決されるべき課題は」「私たちにできることは」「広島に対して期待することは」――。英語での議論が白熱した。中嶋さんが「発展途上国と先進国の間にある生活や考え方のギャップを知る必要があるのでは」と発言すると、画面の向こうの高校生らはうなずいたりメモを取ったりして聞いていた。

 広島県と三重県によると、フォーラムは2016年から始まった。今年は新型コロナウイルス禍を受け、広島県は被爆75年事業の国際会議をオンラインで実施しており、今回のフォーラムもオンラインで開催。日本を含めて14カ国から30人の高校生や留学生が参加している。両県が進めている学生交流事業の一環で、三重の高校生が参加するのは今年で4回目という。

 中嶋さんは、三重県内での選考を経て選ばれた。小学4年の家族旅行で初めて広島を訪れ、原爆ドームや平和記念資料館を巡った。資料館に展示されている写真や資料を見て、衝撃を受けた。資料館で買ったパンフレットを元に、夏休みの自由研究で広島の被爆の実相を一枚の模造紙にまとめて発表した。この経験から、平和に対する興味を持つようになった。同時に、英語力も磨いてきた。

 英語が好きで、海外研修がある同校に進学した。だが、コロナ禍に見舞われ、今夏に予定されていた海外研修は中止になり、「英語を試す機会がなくなった」。そこで、英語で海外の同世代と交流できる今回のフォーラムの参加を決めた。

 選考では、「私の考える『広島宣言』」を書いて提出した。核兵器廃絶に向けた課題と解決策について、こうつづった。

 「他国に打ち勝つためにより優れた核兵器を持つべきだという考えが存在する現実を変革するための解決策として、『核兵器で人の安全は守れない』ということを多くの人に認識してもらうことが挙げられる」

 フォーラムでは最終日の13日、学生たちによるこれまでの議論を踏まえ、平和な世界の実現に向けたメッセージとなる「広島宣言」を作成し、発表する予定だ。(大滝哲彰)

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