第4種踏切「廃止を加速」 JR、周南の踏切で撤去着手
高橋豪
山口県内の警報機や遮断機がなく、事故のリスクが高い「第4種踏切」について、JR西日本広島支社の瀬川律文(のりふみ)・副支社長は7日、「迂回(うかい)路をつくってもらうよう協議することもある。(廃止を)加速させていかなければ」と話した。廃止には県や市町など道路管理者と協議の上、自治会長や地権者ら地元住民の同意が必要。ほとんど人が通らない踏切でも廃止に反対されるケースがあるという。
この日、山口市内であった踏切の安全対策についての報道機関向けの勉強会で語った。
JR西によると、県内のJR線の踏切計892カ所のうち、第4種は150カ所(4月1日現在)。10月には光市島田のJR山陽線光―島田駅間にある八王子第2踏切で、母娘2人が貨物列車にはねられて死亡する事故が起きた。
第4種踏切では、踏切の前後の道路を青色に塗装して注意喚起するなどの対策がとられている。この事故を受け、JR西は「とまれ」と書かれた看板を11月末、八王子第2踏切に設置。踏切の廃止に向けた話し合いも、光市との間で予定している。
JR山陽線の戸田―福川駅間の中塚第1踏切(周南市)は、地元の同意が得られ、2日から撤去作業が始まっている。踏切事故防止のため、JR西はグッズもつくって配布している。(高橋豪)
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