[PR]

 アメリカンフットボールの日本社会人選手権・ジャパンエックスボウル(12月15日、東京ドーム)でオービックは5連覇を狙う富士通と対戦する。4年ぶりの出場を決めた11月21日の準決勝はパナソニックと接戦となった。最後は35―34でパナソニックを1点差で振り切った。局面ごとに難しい判断を迫られたオービック大橋ヘッドコーチ(HC)と、パナソニック荒木監督に、勝敗を分けた微妙な心理を振り返ってもらった。

拡大する写真・図版ゴール前でパナソニック(白)がファンブル。オービックLB成瀬がボールをおさえ、ゴール前の窮地をしのいだ=北川直樹さん提供

 35―34でリードするオービックだったが、絶体絶命だった。パナソニックに前進を許し、攻撃権を更新され第1ダウン、ゴール前1ヤードに迫られていた。

 試合終了まで残り24秒。あと4回の攻撃権を持つパナソニックにタッチダウン(TD、6点)を奪われると残り時間を考えれば、再逆転は厳しい状況だった。

 しかし、この状況下でもパナソニックは決して優位ではなかった。両指揮官に話を聞くことで、そのことが浮かび上がってきた。

オービック「FGブロックに勝機」

拡大する写真・図版オービックの大橋ヘッドコーチ=Xリーグ提供

 大橋HC 「次で相手にわざとTDをとらせて時間を残し、キックオフリターンや攻撃に賭けるというのもあった。でも攻撃はできて3プレー。それよりもここで何とかTDを阻止して、フィールドゴール(FG)ブロックに賭けた方がチャンスはあると。うちの守備の第一列は出足が鋭い。そう簡単にTDできないだろうと」

 荒木監督 「次のプレーでTDを狙わずに、わざとクオーターバック(QB)に後退させてひざをつかせ、ゴール前3ヤードからFGを蹴ることも選択肢にあった。だが時間もあったので攻撃プレーを選択した」

 ゴール前1ヤード。そのプレー直前、パナソニックのQBローレンスが、攻撃ラインから数ヤード下がった場所に立つショットガン隊形から、オーソドックスなセットバック隊形に変えた。QBがボールに近づき、攻撃ラインと密着する。

 その隊形を見て、オービック守…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。