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 世界経済フォーラム(WEF)は7日、来年の年次総会(通称ダボス会議)の開催地をスイスからシンガポールに移し、5月13~16日に開催すると発表した。欧州では新型コロナウイルス感染がなお猛威を振るっており、「参加者の健康と安全を優先した結果」と説明している。

 年次総会は例年、スイス東部の保養地ダボスで1月に開かれ、世界から約3千人の政府高官や経営者が集う。しかし、来年は感染対策を見越して時期を5月にずらし、スイス内のより大きな観光地ルツェルンなどでオンラインを交えて開催する計画だったが、欧州での感染が思うように収まらないことからスイスでの開催は断念した。

 WEFのクラウス・シュワブ会長は7日の声明で、来年の総会は「産業界、政界、市民社会の指導者たちがパンデミック後に初めて一堂に会する場となる」と意義を強調。「2020年にあらわになった断層に対応し、信頼を再構築するには、官民協力がこれまでになく必要だ」と指摘した。

 来年の総会テーマは「グレート・リセット」。コロナ禍で露呈した世界の課題を整理し、公正で持続可能な経済や社会に必要な仕組みづくりを議論する。2022年は再びダボス開催に戻す予定という。(ロンドン=和気真也)