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 宮崎県は8日、簡易検査で鳥インフルエンザウイルスが検出された小林市の養鶏場のニワトリについて、遺伝子検査でH5亜型のウイルスが確認されたと発表した。小林市での鳥インフルの確認は初めて。県内では今季5例目となった。

 県によると、新たにウイルスが確認されたのは小林市野尻町紙屋の養鶏場で、約4万3千羽の肉用鶏(ブロイラー)を飼育。7日に同じH5亜型と確認された4例目の都城市高崎町の養鶏場とは川を挟んで対岸にある。

 県は陸上自衛隊に派遣を要請。8日午前、都城市の養鶏場で約6万羽の殺処分を終え、小林市の養鶏場でも作業を進めた。

 この養鶏場から半径3キロ以内の、ニワトリや卵を動かせない「移動制限区域」では10農場で約44万羽を飼育。持ち出しが制限される半径3~10キロ以内の「搬出制限区域」は都城市、小林市、宮崎市、綾町、高原町の3市2町にまたがり、83農場で308万羽を飼育している。4、5例目の農場が近くにあるため、制限区域の多くが重なっている。

 県の担当者は「二つの現場は水辺に近く、野鳥により多量のウイルスが持ち込まれている可能性がある」としている。

 都城市高崎町の別の養鶏業者は「できることは感染防止対策を徹底することだけ。鶏肉に対する風評被害が心配だ」と話した。(菊地洋行、神谷裕司)