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 アメリカンフットボールの関西学生リーグで関学大が立命大を破り、甲子園ボウル出場をつかんだ11月28日。まだ相手は決まっていなかったが、QB奥野耕世(4年)は言った。「あれ以降、一度も試合でできていないので、(日大と)やりたいっすね」。その声は弾んでいた。

 日大の守備選手による悪質タックルで負傷してから、約2年半が過ぎた。翌日に日大が関東代表となり、再戦は決まった。

 2年生だった18年5月、社会を巻き込む騒動の渦中に立たされた。過熱する取材を「怖い」と感じたこともあった。両親には「もう(アメフトを)やめたい」ともらした。

 だが、治療のために競技から離れて気づいた。「アメフトをしていない自分が想像できなかった」。小学1年から続けてきたフットボールへの思いを再確認した。

 復帰へ向かいつつも、精神的には落ち込んだ。そんなとき、あることわざに出会った。「人間万事塞翁(さいおう)が馬」。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないことを意味する言葉を知り、「何があっても変わらず、自分のやることをやっておいたらいい。やるべきことをぶれずにやり抜くしかない」と、前を向けるようになった。

 「先輩を含めて、色んな人に支えてもらった。元気な姿でアメフトをやっていることが恩返しになる」。練習に打ち込み、半年後の冬には、甲子園ボウル優勝に貢献。年間最優秀選手に贈られるミルズ杯を獲得した。

大学日本一を決める甲子園ボウル(13日)は、悪質タックル問題の当事者となった日大と関学大の顔合わせになりました。記事後半では、被害にあった関学大が日大をどう見ているのか、紹介します。

 そして、最上級生となり、不動…

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