上田真仁
「ララちゃんランドセル」で知られる羅羅屋(本社・埼玉県川口市)の工場が福島県会津若松市にある。進出のきっかけとなった東日本大震災は、安東裕子(ひろこ)社長自身の悲しい記憶と重なる。「子供たちのため、地域のため、社員のため」という思いを胸に、ランドセルを作り続ける。
安東さんの夫・重(しげる)さんが1974年に創業し、当初は他社のランドセルを仕入れて売っていた。「お客様に近い私たちがランドセルを作れないものか」と考え、99年に本社工場で自社生産を始めた。
羅羅屋のランドセルの売りは、オーダーメイドだ。ネーム刺繡(ししゅう)や縫製の糸、へりの色などを変えられ、組み合わせは実に31億通り。ホームページで「世界でたったひとつのランドセルを。」とうたう。社名にある「羅羅」はイタリア語で「貴重なモノ・まれなモノ」の意味という。
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今では当たり前のカラフルなランドセルも、いち早く採り入れた。肩部分の「マジかるベルト」は脱着でき、別のデザインのものに取り換えられる。洗えて清潔感が保てるとコロナ禍で注目される。
会津若松市に工場をつくる発端…
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