女子ボクシング選手団が青森合宿 男子高校生と練習

武沢昌英
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 全日本女子ボクシング選手団が、青森市で強化合宿を行っている。合宿には東京五輪代表に内定した2人を含め、国内トップレベルの選手7人が参加。5日には県内の高校ボクシング部の男子生徒たちも合同で練習し、白熱したスパーリングを繰り広げた。

 東京五輪出場が内定している並木月海選手(22)=フライ級=、入江聖奈選手(20)=フェザー級=のほか、5月の世界最終予選に五輪出場権をかけて出場する予定の選手ら計7人とコーチ5人が、3日から1週間の日程で青森合宿に入った。5日に青森中央学院大の体育館で行われた練習には県内の高校ボクシング部の生徒約30人が参加。男子高校生たちが、女子の日本代表選手たちとスパーリングなどを行った。

 選手たちは3分ごとに数十秒の休憩を挟んで相手を変え、次々に打ち合う練習を繰り返した。日本代表クラスの女子選手たちの動きの俊敏さはスパーリングを重ねても衰えることなく、相手の体にあたるパンチの低い音とグローブがこすれる高い音が館内に響いた。

 入江選手と練習した青森工3年の佐藤日向さん(18)は「ジャブの出どころが見えないぐらいスピードが速くて……。後ろにのけぞるぐらい圧倒された」。世界で戦う女子選手の力量を体感した様子だった。

 新型コロナウイルスの影響で都市圏での合宿が困難となり、選手団は今夏以降、地方のボクシング連盟の協力を得て各地で合宿を実施している。選手団の大谷栄二郎コーチと、青森中央学院大ボクシング部監督で県ボクシング連盟事務局長の棟方宣行さんが拓殖大ボクシング部の先輩後輩という縁から、青森での合宿が実現した。宿泊先の新県総合運動公園内の合宿所と練習会場の移動には専用バスを使い、検温、消毒の徹底などコロナ対策にも気を配っている。

 4日には選手団が青森市の小野寺晃彦市長を表敬訪問した。並木選手が「青森合宿で少しでもレベルアップしたい」とあいさつ。入江選手は表敬訪問後の取材に「1日1日少しずつ強くなって、五輪で金メダルを取りたい」と話した。合宿は9日までの予定。(武沢昌英)