[PR]

 中国とネパールの両政府は8日、両国国境にある世界最高峰のエベレスト(中国名・チョモランマ)の高さを再測定した結果、8848・86メートルだったと発表した。中国国営新華社通信が報じた。エベレストの標高は小数点以下をつけない「8848メートル」が広く認知されているが、測定方法で差が出たり、地殻変動による変化の可能性が指摘されたりしていたため、両国政府が再測定した。

 同通信によると、発表は中国の習近平(シーチンピン)国家主席とバンダリ大統領による「世界に向けた共同発表」の形をとった。所在地の両国が共に認めた数値とすることで、世界に広く認知させたい思惑があるとみられる。

 エベレストは19世紀半ばに世界最高峰と考えられるようになり、1953年に英国の登山隊がエベレスト初登頂に成功した後、各国のチームの測量が行われた。インドが54年に計測した標高が広く認知されていたが、99年に米国の全米地理学協会が全地球測位システム(GPS)で調べた結果として8850メートルと発表していた。

 今回の再測定は、研究者らが地震による地殻変動の影響を指摘する中でネパール政府が先行して進め、中国政府も今年5月に山頂に測量隊を派遣した。今回発表された標高は「雪を含む高さ」としている。(北京=平井良和)