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 サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は8日、各地で1次リーグ第6戦の8試合が行われ、H組のパリ・サンジェルマン(PSG=フランス)とバシャクシェヒル(トルコ)の試合が、審判による人種差別発言のため一時中断した。

 事件は前半14分に起きた。元カメルーン代表選手で、バシャクシェヒルのピエール・ウェボ・アシスタントコーチがレッドカードで退場処分となった。この処分をめぐり、試合は混乱。10分ほどの猛抗議の後、バシャクシェヒルの選手たちがロッカールームに引きあげると、PSGの選手も続いた。

 ルーマニア出身の第4の審判が、黒人のウェボ氏に対して差別発言を行ったとみられる。英BBCによると、バシャクシェヒルFWデンバ・バが「黒人という言葉を使わないといけないのか」などと抗議したと報じている。

 一時は問題を起こした審判員を交代しての続行が検討されたが、欧州サッカー連盟(UEFA)は「両クラブと話し合った結果、特別措置として明日(9日)に試合を続行する。審判員は総入れ替えする」と発表。公式ツイッターでも「事件に関しては徹底して調査を行う。どのような形の人種差別もサッカーに居場所はない」と強く非難した。

 バシャクシェヒルはクラブの公式ツイッターを更新し、ウェボ氏に対する差別発言があったことを認めた。さらに「NO TO RACISM RESPECT(差別に反対。尊重しよう)」と発信している。(ロンドン=遠田寛生)