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 アフリカ東部エチオピアの政府報道官は8日、国連の車が検問所を突破して許可されていない地域に侵入したなどとして、政府軍が車に発砲し、乗っていた職員らを一時拘束したと明らかにした。負傷者の有無は不明。ロイター通信などが伝えた。国連の車は、政府軍と地元政党が軍事衝突した同国北部ティグレ州内の難民キャンプを目指していたという。

 同通信などによると、発砲があったのは6日、ティグレ州北部。車には国連のチーム計4人が乗っており、援助物資の輸送に使う道路の状況を確認していたという。エチオピア政府のレドワン・フセイン報道官は「彼らは二つの検問所を破り、行ってはならない地域に入っていった。3カ所目の検問所を突破しそうになったところで彼らは発砲を受け、拘束された」と説明。一方、国連の報道官は8日、「将来このような事案が起こることがないよう、エチオピア政府と最高レベルでやり取りをしている」と話したという。

 ティグレ州内には隣国エリトリアからの難民約10万人が暮らしている。しかし11月4日に軍事衝突が始まって以降、支援物資の輸送が滞り、食糧不足が深刻化。このため国連は今月2日、人道支援の関係者が州内の政府支配地域で自由に活動できるようエチオピア政府と合意したと発表したばかりだった。(ヨハネスブルク=遠藤雄司)