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 和歌山市の「地域子育て支援拠点施設」の削減に反対する嘆願書と8千筆の署名の受け取りを拒んでいた市は8日、一転して受理した。提出した保護者は市の真意をいぶかしんだ。

 施設を12カ所から10カ所に減らそうとしている市は6日前の2日、「ほっとルームぐるんぱ」(同市福島)の利用者でつくる「ぐるんぱ存続を求める親の会」の嘆願書と署名簿を、10カ所の選定に悪影響を与えかねないという理由で受け取りを拒否していた。

 ところが市は一転して、4日に「受け取る」と会に電話で知らせ、8日に市役所を再訪した会員から嘆願書と署名簿を受け取った。

 対応した犬塚康司市長公室長らは、①担当部署の子育て支援課が受け取らないのは、選定の公平・公正性の観点から無理もないと尾花正啓市長は考えていた②別の部署が受けとるのは構わないとも考えていた③そこに市長と子育て支援課との間に温度差があった――といった理屈で受け取ることにしたとしている。

 会は、11月4日に嘆願書と署名簿を初めて市役所に持参して以降、受け取りを拒まれ続けてきていて、会員らは再訪の場で「説明になっていない」と犬塚市長公室長に繰り返し問いただした。保護者のひとりは取材に「受け取っただけで終わらせずに、その後どう動いていただけるのかを説明してほしい」と話した。

 市によると、10カ所の運営を担う事業者については、希望者に10日に企画提案書を出してもらい、24日に市が審査する予定。(下地毅)