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 兵庫県丹波篠山市のNPO法人「P・U・Sバングラデシュの村を良くする会」は、現地での学校建設支援や学校に通えない子どものための里親さがしを続けてきた。その活動は、NPO発足前を含めると35年になる。これまで建設を支援した学校は24校、通学できるようになった子どもは約1万人という。20日には、丹波篠山市でチャリティーコンサートを開く。

 NPO運営の中心は、市内に住む岩下八司(やつし)さん(71)、啓子さん(71)夫妻。八司さんが大阪の企業に勤務していた当時、バングラデシュから来た研修生に出会い、現地を訪れたのがきっかけ。「読み書きができないため生活が困難な人がいる。教える技術はないが学校建設ならできるのではと思った」と振り返る。現地の住民と話し合い、行政とも折衝して学校建設を支援してきた。

 丹波篠山市二階町に「だいじょうぶ屋」を開き、バングラデシュで作られた服などを販売。現地住民の収入拡大とNPO活動に充てている。新型コロナウイルスの感染拡大で貧困家庭の子どもは学校を退学せざるをえない状況があり、大阪の化粧品会社の協力で100人に奨学金を贈る活動も始めた。企業の寄付や里親になってくれる人も増えてきた。

 国内の災害地でのボランティア活動にも力を入れており、その縁で生まれたのがレトルトカレー「学校つくっちゃお!本場バングラデシュカレー」だ。売り上げの一部が学校建設資金になる。

 八司さんは2016年の熊本地震の被災地でがれき撤去などのボランティアに参加した際、熊本県西原村の障害者自立支援NPO法人「にしはらたんぽぽハウス」を拠点に活動していた。同ハウスはレトルトカレーを製造・販売しており、八司さんが炊き出しでふるまったカレーを「レトルトにするので販売すれば」と提案されたという。1個1千円で、6千個売れれば学校が1校建つ。だいじょうぶ屋などで買える。

 「村を再訪した時に『学校に行っていました』と声をかけられると、長年やってよかったと思う」と八司さんと啓子さん。今後は認定NPO法人を目指す。

 コンサートは20日正午から丹波篠山市黒岡の市民センターで。NPOの活動を応援しているシンガー・ソングライター石田裕之さんが出演。カレーランチ付き。料金は一般3千円、障がい者1500円、小学生~大学生1千円。問い合わせは岩下さん(090・8382・3131)。(前田智)

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