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 米連邦取引委員会(FTC)や40州以上の司法当局が9日にも、反トラスト法(独占禁止法)違反で米フェイスブック(FB)を提訴する見通しであることがわかった。米ワシントン・ポスト紙などが報じた。訴訟では、FBに対して企業分割を求める見通しだといい、1998年のマイクロソフトに対する訴訟以来の大型案件になる可能性がある。

 報道によると、ニューヨークなど各州が準備する訴訟では、FBが2012年に写真投稿アプリ「インスタグラム」、14年にメッセージアプリ「ワッツアップ」を買収したことで競争を阻害したとして、両社の分離を含めた措置などを求める見通しだという。また、FBがライバル企業に対して、FB上のデータへのアクセスを不当に制限したことも問題視しているという。

 これとは別に、FTCも9日、FBに対して独自の反トラスト法違反の訴訟を起こす見込みだという。同紙などは、提訴内容は各州と似た内容になる部分が多いとしている。

 FBは、インスタグラム、ワッツアップなどを含むグループ内のアプリの利用者が月間で約32億人に達し、世界で大きな影響力を有する一方、プライバシーの保護対策が不十分だとして問題になっている。

 米巨大IT企業を巡っては、米司法省などが今年10月、グーグルを反トラスト法違反で提訴。検索事業での同社の独占的地位を問題にする一方で、事業分割については可能性を示唆するにとどまっていた。

 今回のFBへの訴訟は、より直接的にインスタグラムなどの切り離しを求める内容になりそうだ。米司法省による98年のマイクロソフトに対する訴訟では、一審でいったん分割命令が出たが、控訴審などを経て、その後和解に至った。(サンフランシスコ=尾形聡彦)