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 耽美(たんび)な世界を描いた作家といえば、谷崎潤一郎や三島由紀夫が思い浮かぶが、綿矢りささん(36)が描いた耽美は、またそれとはひと味違うものだった。女性同士の恋愛を描き、第26回島清(しませ)恋愛文学賞を受賞した「生(き)のみ生(き)のままで」。作品に注いだのは「ヘルシーな耽美」だという。

 互いに彼氏と旅行中に出会った女性2人が、そのつもりはないのに恋に落ち、一度は周囲によって引き離されるも、時を超えて最後は結ばれる――。本格的に「同性愛」に取り組んだ作品は自身初となる。

 綿矢さんは、11月に金沢市内であった同賞の贈呈式の後、選考委員で直木賞作家の村山由佳さんと対談。序盤で村山さんが「耽美」という言葉を持ち出しながら、「谷崎や三島が描こうとしてきた世界や作品に思いを巡らせましたか」と問いかけると、冒頭のあの言葉が飛び出した。

 「今の時代に書きたいのは『ヘ…

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