富山県立高の願書、性別欄廃止へ 「多様性の尊重大切」

竹田和博
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 富山県立学校の入学願書などの性別欄が、来春実施する来年度入試から廃止される。自分の性に違和感を持つトランスジェンダーなど性的少数者への配慮を踏まえ、富山県教育委員会が廃止を決めた。

 県立学校課によると、性別欄をなくすのは、「高校」と「特別支援学校の高等部・幼稚部」の入試に際し、生徒や保護者が記入する入学願書や2次選抜申請書。学校側が作る調査書などについては、入学後のクラス分けなどに利用している実情を踏まえて従来通りとした。

 文部科学省は2015年、性的少数者の児童や生徒への配慮を求める通知を全国の教委などに出した。願書の性別欄廃止はその後、全国で相次ぎ、北陸では福井県が今年度の入試から廃止。石川県も来年度の入試から廃止する。

 同課の担当者は今回の対応について、文科省の通知と「全国的、社会的な機運の高まり」を踏まえたといい「多様性の尊重が大切であり、トランスジェンダーの生徒の心情に配慮した」と説明している。

 県内で性的少数者の支援などに取り組む「レインボーハート富山」代表の佐脇宏史さん(46)もこれまで、当事者から「性別欄に○をつけるだけで苦しい」といった声を聞いてきたといい「なくなったことは歓迎できる。ただ、性別欄はまだ色々な書類にある。支障がないものについては、なくしていってもらえたら」と望む。(竹田和博)