【動画】鳥インフルエンザの感染が確認され、鶏の殺処分が始まった和歌山県の養鶏場=高橋 伸竹 撮影
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 和歌山県は10日、同県紀の川市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したと発表した。検査の結果、高病原性の疑いがある、H5亜型の遺伝子が確認された。県はこの養鶏場の約6万7千羽の殺処分を始めた。国内の養鶏場での鳥インフルエンザ発生は今季8県目で、和歌山県内では初めて。

 県によると、9日正午ごろ、紀の川市の養鶏場から「鶏が複数死んでいる」という旨の通報が県家畜保健衛生所にあった。死んだ鶏などについて同衛生所で簡易検査したところ、調べた7羽すべてから陽性反応が出た。その後の遺伝子検査でH5亜型が確認された。県は自衛隊の派遣を要請し、14日午前中までをめどに県庁職員と自衛隊員合わせて約280人態勢で、殺処分や汚染物品の焼却処分、消毒などを進める。

 また、9日午後3時に対策本部を設置。養鶏場から半径3キロ以内を養鶏場からの移動を禁止する「移動制限区域」、半径3~10キロ圏内は区域外への搬出を禁止する「搬出制限区域」に設定。県によると、移動制限区域内には養鶏場1戸に約440羽、搬出制限区域には6戸約2万2千羽がいるという。県は10日から、県農業試験場(同市)や県海草振興局海草建設部(和歌山市)を含む県内5カ所に消毒ポイントを設け、畜産関連車両などを消毒する。

 仁坂吉伸知事は「最善を尽くしたつもりだったが、県内で発生してしまい大変残念。原因を究明し、周囲に波及することがないようにしたい」と述べた。

 県内の家畜が鳥インフルエンザに感染したのは2011年以来2例目という。(藤野隆晃