国際線客は前年の0.5% 関西エア、中間期で初の赤字

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神山純一
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 関西、大阪(伊丹)、神戸の3空港を運営する関西エアポートが10日発表した2020年9月中間決算は、最終的なもうけを示す純損益が178億円の赤字(前年同期は255億円の黒字)だった。コロナ禍で関空の国際線と関連収入が激減したことが響き、国から運営を受け継いだ16年以降、中間決算で初の赤字に転落した。

 売上高は前年同期比78%減の266億円で、減収になるのも初めて。本業のもうけを示す営業損益は225億円の赤字(前年同期は362億円の黒字)だった。

 関空では4月以降、国際線のほとんどが運休に追い込まれ、関空の発着回数は同74%減の2・8万回、旅客数は同95%減の88万人と大きく落ち込んだ。国際線だけでみると旅客数は前年同期の0・5%の6万人しかいなかった。伊丹、神戸の旅客数は夏以降に国内旅行が少し持ち直したものの、それぞれ同74%減の220万人、同75%減の43万人にとどまった。

 免税店や飲食店も多くが休業し、テナント料などの「非航空系」収入も76%減少した。免税店の売上高は、ほぼゼロという。現預金残高は3月末現在の1280億円から9月末には923億円に減少し、財務面でも大きな打撃となった。

 山谷佳之社長は、今後の航空…

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