拡大する写真・図版新型コロナウイルスの感染状況が大阪府の独自基準「大阪モデル」で非常事態を示す「赤信号」となり、赤色に点灯した太陽の塔=2020年12月3日午後8時44分、朝日新聞社ヘリから、大阪府吹田市、柴田悠貴撮影

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 息切れやむくみ、だるさを感じる――。こうした症状が出る心不全患者が増え続けている。急速な感染症の拡大になぞらえて「心不全パンデミック」とも呼ばれ、懸念されている。冬は急性心臓病患者が増えるシーズン。新型コロナウイルスの感染の広がりも重なり、医療機関の救急対応は大丈夫なのだろうか。

 ハーフマラソンの大会に出るほどランニングが好きな東京都内に住む会社員、川上正男さん(60)が異変を感じたのは、新型コロナの感染が広がっていた今年の春ごろだった。週1回のランニングがつらくなり、夏には歩くだけでハアハアと息切れがした。

 前の年の健康診断で検査結果に「不整脈」と記載されたが、とくに症状もなかったので今春の健診まで様子をみようとそのままにしていた。ところがコロナの感染が拡大。医療施設で感染するリスクを避けようと、健診をさらに先延ばしにした。

 そんなさなか、9月初旬の夜、眠れないほど息苦しくなり、近くの病院を受診。急性心不全と診断された。心臓病治療で知られる榊原記念病院(東京都)に転送され緊急入院になった。薬による治療などで3週間ほどで息切れなどの症状がなくなり、いまはリハビリに取り組む。

 川上さんは「リハビリの自転車こぎでもついスピードが出てしまう。ランニングをしていたのでタイヤは万全だがエンジンの心臓に負担がかかる状態。自覚しないと無理してしまう。少しずつ回復していきたい」と話す。

感染症のように増える心不全患者

 厚生労働省調査による心不全の総患者数の推計は1996年に約21万人だったが、2017年は約34万人になった。高齢化に伴い、心不全患者が爆発的に増える「心不全パンデミック」への対処が課題になっている。

 かわぐち心臓呼吸器病院(埼玉…

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