[PR]

 埼玉県加須市大門町にあるイトーヨーカドー加須店が、来年1月11日に閉店することが分かった。旧市街地にあり、徒歩や自転車で来店する高齢者も多い。市中心部の空洞化とともに「買い物難民」問題も浮上しそうだ。

 同店は1991年1月開業。地上2階建てで店舗面積は約7千平方メートル。食料品や衣料品などを扱うほか、歯科医院、美容院なども入る。10日昼前に来店した近くに住む男性(81)は「開業以来通っている。これからどこで買い物すればいいのか」と困った顔をみせた。

 閉店の理由について親会社のセブン&アイ・ホールディングスは「地域のお客様のニーズに、品ぞろえが対応できなくなった」と取材に答えた。

 市は11月末に閉店の件を把握。店舗施設を所有・運営する企業に対し、後継テナントに同じ業態の誘致を要請したことを明らかにした。大橋良一市長は「市民の日常生活を支える店はなくせない。大型店引き留め策を検討する時期に来ているのかもしれない」と話した。(猪瀬明博)