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 走行中の大型トラックやバスからタイヤが脱落する事故が、2019年度は過去最多の112件あったことが国土交通省の調査でわかった。雪の多い地域で冬のタイヤ交換後に脱落するケースが多い。交換後に緩みやすくなったネジを締め直す「増し締め」をしなかったケースが多く、国交省は本格的な冬を前に徹底を呼びかけている。

 大型トラックのタイヤは直径1メートル、重さ100キロ超にも及び、走行中に外れれば大事故につながりかねない。過去に死傷事故が相次いだことを受け、同省は04年度から8トン以上のトラックや定員30人以上のバスで起きたタイヤの脱落事故を集計している。

 国交省によると、04年度は87件で、その後は減る傾向にあった。だが10年代に入ると増え始め、19年度は前年より31件増えて初めて100件を超えた。

 月別では、10月~翌年2月の5カ月間の発生が多く、全体の67%にあたる計75件だった。地域別では、東北地方が最多の48件で、北信越(16件)、関東(15件)、北海道(14件)、中部、中国(各6件)、近畿、九州(各3件)と続く。タイヤを交換してから脱落までの期間を見ると、3カ月以内が86%(96件)で、このうち1カ月以内は61%(68件)だった。

 特に左側後輪の脱落が多く、全体の96%(108件)を占めた。速度を出して進む右折時は遠心力で左側に荷重がかかり、左折時も左後輪が軸になって旋回するため、力がかかりやすいという。右折、左折ともに左側後輪に負荷がかかることが脱落につながっているとみられる。

 タイヤ脱落の原因(複数の場合もあり)で最も多かったのは、増し締めの未実施で全体の6割(68件)にのぼる。そのほかネジの不適切な締め付け(48件)、ハブやボルトの劣化・摩耗(41件)があった。

 交換した直後のタイヤはネジが…

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