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 米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は10日、緊急時使用許可(EUA)を認める勧告を決めた。FDAは近くEUAを出し、数日内に全米で医療従事者や介護施設入所者から接種が始まる。英国など少なくとも3カ国がすでにファイザーのワクチンを承認している。

 諮問委員会には23人の専門家が参加。FDAの科学者やファイザーの開発者らが説明した。投票権がある22人による採決の結果、賛成17、反対4、棄権1の賛成多数で16歳以上への接種を認める勧告を決めた。

 ワクチンの4万3千人分の治験のデータを分析したFDAは、ワクチンを2回接種した後に、新型コロナの発症を防ぐ95%の有効性があったと確認した。年齢や人種、肥満や糖尿病など健康状態が異なっていても、効果が見られた。

 重大な安全性の懸念は見つかっていないが、ワクチン接種に関連するとみられるリンパ節の腫れなどがあった。一時的に注射した場所の痛みや倦怠(けんたい)感、頭痛などの軽い副作用が出ることは珍しくなく、1~2日で消えるとしている。関連は不明だが、ワクチン接種者の4人に顔面まひが見られたという。

 一方で、若者や感染歴のある人への効果は治験ではカバーし切れていない。さらに、効果がどれぐらい持続するか、自身の感染を防いだり、他人へのウイルスの拡大を防いだりする効果はまだ不明だとしている。また、妊婦への影響や、きわめてまれな副作用や長期的な影響についてもわかっていない。

 米政府はワクチンの使用許可がでれば、ミシガン州のファイザー工場から24時間以内に全米に配送され、約300万回分が初回の接種となる。医療従事者や介護施設入所者への接種は週明けになる見通しだ。

 ファイザーのワクチンについては、英国が2日に緊急承認し8日から接種を始めている。ほかにバーレーン、カナダが承認している。FDAは米バイオ企業モデルナのワクチンの使用許可についても、17日の諮問委員会で議論する。

 ファイザーのワクチンの最終治験の論文は10日、米医学誌ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2034577?query=featured_home別ウインドウで開きます)に発表された。(ワシントン=香取啓介)

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