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 米タイム誌は10日、年末恒例の「今年の人」に、米国のバイデン次期大統領とハリス次期副大統領を選んだ。エドワード・フェルセンタール編集長は「米国の物語を変え、共感の力が分断の激しさよりも偉大であることを示し、悲嘆に暮れる世界で癒やしのビジョンを分かち合った」と理由を説明している。

 「今年の人」は1927年から始まり、同誌の編集者が、その年に最も影響力があったと考える人物や集団を選んでいる。昨年はスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさん(17)が史上最年少で選ばれた。今年はバイデン氏のほか、トランプ大統領▽新型コロナウイルスに対応する医療従事者と米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長▽人種間の公平さを求める運動――が最終候補だった。

 選出を発表したテレビ番組では、バイデン氏のインタビューも放映され、「必死の覚悟だった。トランプが勝っていたら、私たちは長きにわたって国としての本質を変えてしまうところだった」と述べた。ハリス氏は「経済危機に人種間の不公正、気候危機とやるべきことがたくさんある」と抱負を語った。

 同誌がインターネット上で実施したアンケートでは、医療従事者や配達員、スーパーの従業員といった「エッセンシャルワーカー」が800万票以上(6・5%)で最も多くの票を集めた。次いで、ファウチ氏(5%)▽相次ぐ森林火災の対応に当たった消防士(4・3%)▽黒人男性の死亡事件を機に世界中に広がった「ブラック・ライブズ・マター」運動の活動家(4%)▽バイデン氏(3・8%)の票が多かった。(ニューヨーク=藤原学思)