本人の言葉を借りれば、「七転八倒」して考え抜いた大会方式だったそうだ。来年2月28日に神奈川県で予定されていた第15回湘南国際マラソン。市民ランナー約1万8千人がエントリーしたが、今月10日、新型コロナウイルスの感染状況が好転せず、中止に決まった。
運営統括を担った湘南スポーツコミュニティーセンター長の比企啓之さんを中心に講じてきた感染対策は、お蔵入りさせるにはあまりにももったいない創意工夫に満ちていた。
計画ではまず、密が避けられないスタート列をなくした。例年は2万人近くがぎゅうぎゅう詰めになり、25分間をかけてスタートするが、これを3時間10分間をかける計画に。ランナーを19グループに分けて10分刻みのスタート時間を指定し、待機会場から移動してきたらすぐに走り出せる方式にした。「会場入りと帰っていく時間もバラバラになり、待機会場や交通の密も避けられる」と比企さんは言う。
距離もフルマラソンをやめ、2…
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