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 目標は横綱千代の富士――。そう公言するアマチュア相撲の新星が現れた。

 アマ日本一を決める全日本相撲選手権大会(6日、東京・国技館)で、36年ぶり史上2人目となる大学1年生の王者が誕生した。

 その名は、花田秀虎(ひでとら)(日体大)。「若貴兄弟」で知られた元横綱若乃花の花田虎上(まさる)さん(49)と字面が似ている。大会を取材した報道陣の間でも話題になったが、血縁などの関係はなく、由来も別にあるようだ。ちなみに、中学1年の弟を持つ“お兄ちゃん”ではある。

「まだ進化途中」 夏から磨いた押し相撲で頂点

 和歌山市出身の19歳は、身長184センチ、体重138キロ。和歌山商高では、世界ジュニア選手権の個人無差別級2連覇などの実績がある。今春、高校時代から稽古場に通っていた日体大へ進んだ。

 ところが新型コロナウイルスの影響で相撲部は活動できなくなり、入学からわずか1週間で地元へ帰郷するはめに。母校の相撲部で稽古に励むかたわら、レスリングの強豪、和歌山工高でレスリング部や陸上部に交じってトレーニングを重ねたという。

 本格的に大学の稽古が再開したのは8月ながら、そこからの成長は著しい。元々は左四つを得意とする花田だが、斎藤一雄監督から押しを徹底するよう指導された。今大会は、「まだ進化途中」(斎藤監督)というその押し相撲が光った。

 次々と年上を倒して迎えた準決勝では、同じ釜の飯を食う日体大の松園大成(4年)を破り、決勝は近大の主将・山口怜央(4年)を両差しからの速攻で、最後は押し出した。

日体大・斎藤監督が「見本になる子」と語るわけ

 強さだけではなく、その振る舞いも周囲を驚かせた。

 同郷・和歌山の大先輩、久嶋啓…

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