「どーかひとつ」「あんたはエライ!」といった印象的な決めゼリフで人気を博したコメディアンの小松政夫(こまつ・まさお=本名松崎雅臣〈まつざき・まさおみ〉)さんが7日、肝細胞がんのため東京都内の病院で死去した。78歳だった。葬儀は近親者のみで営んだ。喪主は妻朋子さん。

 福岡市生まれ。高校時代に芸能界に憧れ、1961年に上京。自動車セールスマンなどを経てコメディアンの植木等の付き人兼運転手に。映画評論家の淀川長治のものまねが評判となり、「シャボン玉ホリデー」(日テレ系)でデビューした。

 70年代にバラエティー番組「笑って!笑って!!60分」(TBS系)と「みごろ!たべごろ!笑いごろ!!」(NET=現テレビ朝日=系)で喜劇役者の伊東四朗さんと共演した。エネルギッシュな動きと口調を持ち味に、一大ブームを巻き起こした「電線音頭」のほか、特異なキャラクターの「小松の親分さん」を演じ、「しらけ鳥音頭」などでお茶の間を楽しませた。

 俳優としても活躍し、日テレ系「前略おふくろ様」「ハケンの品格」や、自身の故郷・福岡を舞台としたNHK連続テレビ小説「走らんか!」などに出演した。06~07年には自伝的小説「のぼせもんやけん」を発表し、後にNHKで「植木等とのぼせもん」としてドラマ化された際の原案となった。日本喜劇人協会の会長も務めた。

 昨年、がんが見つかり入退院を繰り返し、先月14日から入院していたという。