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 【岡山】新型コロナウイルスの影響で、全国各地の給食に地元の高級食材が登場している。苦境に立つ生産者を応援しつつ、地元の味に親しんでもらうため。11日、吉備中央町の町立吉川小学校では、県産和牛の「すき焼き煮」を提供。子どもたちから「軟らかい」などと喜びの声が上がった。

 この日、出席した児童22人に40グラムずつ提供された肩肉は学区内の牧場産。100グラム700円の高級肉という。水間葵さん(6年)は「普段の給食の牛肉より軟らかい。愛情を込めて育てられたことが伝わってきた」。西崎葵さん(6年)も「ゆっくり食べました」と満足そうだった。

 吉川小によると、給食の予算は1人当たり1食270円。ご飯やパン、牛乳を除くと160円程度しか残らない。和牛は通常ではあり得ないメニューだ。

 高級給食は、コロナ禍に苦しむ生産者を支援する国の緊急対策を活用した県の事業で実現した。総事業費約1億7千万円。県内では9月に始まり、24市町村の小中学校など約500カ所でA3~5の和牛が出されている。来年3月までに1人当たり計300グラムが提供される。

 吉川小では11月に肉じゃが、今月はさらにビビンバが予定されている。来年2月も実施計画がある。

 県畜産課によると、11月末の県産枝肉価格は「Go To イート」や年末需要の影響で、前年比1%のプラスにまで持ち直した。しかし感染の再拡大で今後は予断を許さない。需要の減少が見込まれる年明けを不安視する声もある。(菅野みゆき)

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