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 樹齢約400年で、市道の中央分離帯に立つ愛知県新城市庭野のムクノキが14日に伐採される。戦国時代の今川家ゆかりと伝わる名木だが、「衝突事故などの危険がある」と撤去の要望が出ていた。木をねぎらう神事が10日にあり、種子から育てた苗木を現地近くに植えることが報告された。

 ムクノキは樹高約12メートル、幹回り約3・4メートル。観光サイトなどでも「庭野のムクノキ」と紹介されている。市によると、地元の名家が今川義元(1519~60)の一族から養子を迎えた記念に植えたと伝承され、1960年に市天然記念物に指定された。61年には「木を残す」という条件で地元の合意を得て、西側を通っていた市道を拡幅した。

 ところが、新東名高速の新城インターチェンジができたことなどで近年は交通量が増加。木が視界をさえぎって車が路肩の壁にぶつかる事故も年に数件起きているといい、今年5月、地元から危険木として撤去の要望書が出された。幹の内部は空洞化しており、市は移植しても定着は困難と判断。8月に天然記念物指定を解除し、伐採を決めた。

 市は、木の枝から根を出させ、新たな株をつくる「取り木」という方法を試みたが、うまく発芽しなかった。ただ、枝についていた20個ほどの種子は発芽しており、造園業者が3年ほど育てた後、近くの桜淵公園に移植する予定だ。

 神事に参加した庭野区長の萩野…

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