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 福岡県で出荷された春菊の一部から、残留基準値の180倍の農薬が検出された。福岡市は「絶対に食べないように」と呼びかけたが、健康への影響はどのように考えたらよいのか。

60キロの人なら20グラムで

 福岡市の8日の発表によると、福岡県久留米市で栽培された春菊から、殺虫剤として使われる「イソキサチオン」が残留基準の0・05ppmに対して9ppm検出された。福岡市内の青果店などで販売された。

 検出された9ppmは、春菊1キロあたり9ミリグラムのイソキサチオンが含まれている、という意味だ。これは健康にどれぐらいの影響がある数値なのか。

 農薬の安全性を評価する指標の一つに「急性参照用量」というものがある。短時間に大量の農薬を摂取したときに、どの程度の量までなら「健康に影響が出ない」と推定されるのかを示す値だ。人間の体重1キロあたりの量で示され、イソキサチオンの場合は0・003ミリグラムとなっている。体重60キロの人なら、0・003×60=0・18ミリグラムの摂取量がこれにあたる。

 春菊1キロあたりイソキサチオンが9ミリグラム残留していた今回の春菊なら、イソキサチオンの摂取量が0・18ミリグラムに達する春菊の量は0・02キロ、つまり20グラムになる。春菊は1本の茎だけで15グラム程度あるので、1食分でもう「健康に影響が出ない」と言える量を超えて食べてしまえるレベルだといえる。

 農薬の登録審査の際にこうした…

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