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 英国と欧州連合(EU)は、行き詰まっている貿易交渉の結論を13日に出すと決め、最後の協議に臨んでいる。互いに合意なしも辞さない強硬姿勢を崩さないが、交渉の「時間切れ」が迫り、英国ではすでに物流が混乱。ホンダの工場が生産休止に追い込まれる事態も起きている。(ロンドン=和気真也)

 ホンダは9~11日、主力車シビックをつくる英国南部のスウィンドン工場の操業を一時的に休止した。理由は部品不足。同社広報は「港が混み合い、英国外からの供給が遅れている」と説明する。代替輸送手段を探し、14日には生産を再開する予定だ。

 英国は現在、主要な港に貨物が集中し、トラックが港周辺に長蛇の列をつくる事態に見舞われている。物流の業界団体「ロジスティクスUK」のゾエ・マクレノン政策責任者は9日、「クリスマス、コロナ禍、そしてカスタム(関税)という、三つのC(から始まる言葉)による問題だ」と説明した。

 クリスマス前は例年、食品や贈答品で貨物量が増えるが、今年はコロナ対応で手間がかかる。さらに、負荷をかけるのが、英EU離脱だ。年末に英国が実質的にEU内にとどまる「移行期間」が終わるため、「企業が在庫を積み増している」とマクレノン氏は指摘する。

 本来は自由貿易協定(FTA)を結び、関税検査の負担を軽減する方法を模索するとみられていた。ところがFTA交渉は残り数週間になっても着地せず、先が見通せていない。ドーバー港の関税施設に入る物流サービス会社幹部は「政府も企業も準備不足だ。年末に向けて状況は悪化するだろう」と話す。

■合意の道開けず、高まる…

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