相原亮、藤原慎一
政府が辺野古の海で土砂投入を始めて、14日で2年がたつ。海底で見つかった軟弱地盤への対応で完成時期は見通せないが、政府は「進捗(しんちょく)」を強調。沖縄県との対立も続く。そのかげで、米軍普天間飛行場の危険性が継続するばかりか、住民にとって負担増ともいえる状況が進んでいる。
首相官邸では毎週月曜、防衛、国土交通、法務各省の担当者が集まる会議が、開かれている。和泉洋人・首相補佐官がその場で、日々の土砂の投入量を細かくチェック。「知恵をしぼれ」と叱咤(しった)するという。
菅義偉首相の右腕とされる和泉氏は国交省の出身。前政権時代から辺野古移設を主導していた。首相は11月30日の参院本会議で「辺野古移設が唯一の解決策だ。着実に工事を進めていく」と訴えた。新政権でも菅―和泉ラインが引っ張る構図は変わっていない。今月には、埋め立てのペースを一段と上げようと、土砂を洋上でためておく大型船を新たに投入した。
政権は辺野古移設を「後戻りで…
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