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 7月初めの記録的な豪雨災害で甚大な被害を受けた熊本県人吉市で、8月に心のケアが必要と判断された小中学生が206人にのぼることが、同市教育委員会の調査でわかった。10月は113人だったが、同市は相談にのったり医療や福祉の関係機関につないだりする対応に努めている。

 8日の市議会一般質問で市教委が明らかにした。県教委の「心と体の振り返りシート」などを活用したストレスチェックを実施。「つらかったことを、思い出させる所には近づかないようにしている」「『また大変なことが起こるのでは』とずっと考えてしまう」などの項目が該当するかを調べた。

 同市には小学校6校、中学校3校があるが、調査対象は浸水などの被害状況が大きかった小学校5校(計約1570人)と中学校2校(同約820人)に絞った。8月の調査では小学生190人、中学生16人が心のケアが必要と判断された。災害後の住宅環境の変化や経済的な悩み、家族関係の変化への不安、身体の不調が続くことなどに悩みを抱えていたという。

 10月末時点での調査では、小学生92人、中学生21人が心のケアが必要と判断された。

 同市は豪雨災害で市街地が広範囲に浸水し、球磨川流域で20人の死者が出た。(村上伸一)