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 英国と欧州連合(EU)は13日、貿易交渉の結論を先延ばしし、協議を継続すると発表した。「この日に出す」と、互いに破談も辞さない強硬姿勢を示して交渉に臨んでいたが、英近海での漁業権など、行き詰まっている3課題を打開することができなかった。

 ジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長は13日昼に電話で話し合った。直後に出した共同声明で両氏は「何度も(交渉)期限を過ぎているが、この段階ではもう少し交渉を続ける責任があると、双方とも考える」と述べた。

 3月に始まった英EUの貿易交渉は当初、10月を期限としていたが、大幅に遅れている。①英近海での漁業権②公正な競争条件③合意破りへの対応――という3課題で折り合えないためだ。英国がEU加盟時と同等の扱いを受ける移行期間の終了は年末に迫っており、合意がないまま迎えれば、両地域の市民生活や経済活動は大きな混乱に見舞われる恐れがある。(ロンドン=和気真也)