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 紛争や飢餓、気候危機など様々な理由で国境を越え、他国での生活に希望を見いだそうとする越境移住者は1990年以降、増え続けている。国連によると、2019年には約2億7千万人が母国を離れた。

 越境移住者は「難民」と「移民」に大別される。難民は1954年発効の「難民の地位に関する条約」(難民条約、146カ国が加盟)で、「人種、宗教、国籍、政治的意見などを理由に迫害を受けるかその恐れがあるために他国に逃れた人」と定められ、受け入れ国は保護を義務づけられている。一方、移民には国際条約による明確な定義はない。

 今年、新型コロナの世界的な感染拡大は難民支援の現場を揺さぶった。NGO「難民を助ける会」の堀江良彰事務局長は「コロナ対策の負担が増えている。資金不足になれば、教育や職業訓練といった中・長期的な支援に手が回らなくなり、貧困の連鎖につながりかねない」と指摘する。

外国人労働者の切り捨て、日本でも
線引きが難しくなってきている「移民」と「難民」。しかしどちらに区分されるかで支援の枠組みが変わってしまうのが現状です。また日本でも、コロナ禍で外国人労働者が数多く解雇されている実態がデータで明らかに。

「定義外の難民」増えるいま

 また時代の変遷とともに、難民…

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